皆さん、「お願いしても全然通らない…」なんて経験、ありませんか?
仕事や日常生活、友人関係でも、「これだけはお願いしたいのに相手が首を縦に振ってくれない」ことは結構ありますよね。
そんなときに使える心理学のテクニックが ドア・イン・ザ・フェイス(Door-in-the-Face) です。
これは、最初に大きなお願いをして断られたあとに、本当に叶えてほしい小さなお願いをするとOKをもらいやすくなる という法則です。
「そんな単純なことで?」と思うかもしれませんが、心理学の実験でもしっかり効果が確認されています。
ドア・イン・ザ・フェイスとは?
このテクニックの基本はシンプルです:
- まず、相手が断る可能性の高い大きなお願いをする
- 断られたら、本当に叶えてほしい小さなお願いをする
- 相手は「最初のお願いは断ったけど、これは受け入れてもいいかも」と感じやすくなる
この順序を守るだけで、通常よりもお願いが通りやすくなるのがポイントです。
ただの順序の工夫に見えますが、心理学的にはちゃんとした理由があります。
発見者・提唱者情報
この心理テクニックを提唱したのは、心理学者 ロバート・チャルディーニ(Robert Cialdini) さんです。
1975年に行った有名な実験で、次のような結果が出ました:
- 最初に「週末に2時間付き添ってボランティアをしてほしい」とお願いした場合、ほとんど断られる
- そのあとに「じゃあ1時間だけならどう?」とお願いすると、約50%以上の人がOKした
この結果から、「大きなお願い→小さなお願い」という順序で説得力が増すことが明らかになったのです。
具体例で理解しよう
- 友達や家族へのお願い
- 「来週1週間、旅行に付き合って!」と頼んで断られたあと
- 「じゃあ週末だけならどう?」
- → 相手は「週末だけならいいか」と受け入れやすくなります
- チャリティ募金
- 最初に高額寄付(例:1万円)をお願いする
- 断られたあと、少額寄付(例:500円)をお願いする
- → 実際、多くの人が「せめて少額だけでも…」と寄付に応じます
- 日常生活での応用
- 職場での依頼や家庭でのお願いにも応用可能
- 例えば、子どもに「お皿全部洗って!」と頼んで断られた後、「じゃあコップだけ洗って」と聞く
- → 小さな譲歩でもOKしやすくなります

ひろ
テクニックとして覚えておくと損しないですね
なぜ効果があるのか?
心理学的には、次の2つの理由が大きいです:
- 返報性の原理(Reciprocity)
- 人は「相手が譲歩してくれた」と感じると、自分も譲歩したくなる - 譲歩の認識
- 最初の大きなお願いを断った後に小さなお願いを受け入れると、心理的に「お互いが譲歩した」と感じやすい
つまり、相手の心理的負担を軽くしつつ、お願いを通すテクニックなのです。
注意点・使い方のコツ
- あまり極端なお願いは、逆に不自然で警戒される
- 相手を manipulative(操作的)に扱う印象を与えないよう誠意を持つ
- 信頼関係がある相手に使うとより効果的
ポイントは「お願いを通すための工夫」であり、相手をコントロールすることではありません。
応用の幅
- ビジネス:営業や交渉の場面での価格交渉や提案
- 家庭:子どもの行動や家事の分担を促す
- 日常:友人へのちょっとした頼みごと
ちょっとした工夫で、お願いを通す確率がグッと上がります。心理学を知っているだけで、交渉力やコミュニケーション力も自然にアップします。
まとめ

